ボードゲームカードの検証

23:22 ,水曜日, 9月 09, 2015

紙管理人の専務の森川です。

さて、先日作成したボードゲーム用のカードですが
サンプルを発送しつつ、ご意見をいただきながら
検証中でございます。

今回のサンプルは、アートポスト四六判<160>を
片面エンボス加工をし
2枚合紙して両面が印刷になるようにつくったのですが
ブッシュ抜きと、この合紙品は相性が良くないかも。
紙割れ・ヒビ・色落ちが目立つものがありました。

また、いただいたご意見として
・クオリティは高い。
・置いて使うものならよいがカード自体が硬い。
・滑りが悪い。
・エンボスが深い。
・種類のロットのくくり
・すけやすい
があげられました。

このフィードバックはありがたい!
(ちょっと凹んだけど・笑)
モノ自体の質の高さは感じてもらえたようです。
自分にはわからない使用者目線のご意見をいかに活かせるか。
頑張りどころです!

さて、改善点
・2枚合紙はやめて、単紙に両面印刷。
・ニスは必須。
・エンボスは弱めに。
・エンボス柄のチョイス。
です。

・2枚合紙はやめて、単紙に両面印刷。

貼り合わせは厚みや硬さがどうしてもでてきます。
これはやめたほうがよさそうです。
単紙の場合、
紙厚も高板紙の四六判<22>5kg、
厚さでいうと約0.27mm厚。
既製のトランプやカード
ご意見をまとめるとこれくらいがベストでしょう。

・ニスは必須。

滑りに関して、やはりニスは必須です。
今月のてれびくんの付録のトランプも
ニス引きしてありました。
表面の多少の保護にはなりますし。

・エンボスは弱めに。エンボス柄のチョイス。

エンボスの柄が深いため、滑りに影響したりし
弱めに柄をかけることが必要のようです。
これは、加工する側とすると
思ってもみなかったことでした!
柄付きが薄いとクレーム対象なので(笑)
通常は、片面にエンボスをかけるのですが
薄めに両面エンボスは加工している柄の
タイミングを見計らってテストしたいと思います。
LDや封筒絹目あたりです。


さて、ご意見のなかで
改善点をあげていないものについて

・種類のロットのくくり

たとえば
「30種で1セット、31種以上は60種と同価格に」
というようなくくりです。
弊社はオンデマンド印刷ではなくオフセット印刷で
考えているので構造上、難しいところです。
(細かく分ければ、その分、版代・印刷代もアップします)

オンデマンド印刷だと刷版(ハンコのようなもの)が
必要ないのでそういう融通はききます。
むしろそういったものに向けて作られた印刷機かと。

印刷のクオリティはオフセットのほうが
一般的にキレイですね。

・すけやすい

これは紙そのものの問題。
五條製紙さんに
kirifudaというカードゲーム用の用紙があり
こういうものをつかえばいいのですが
コストアップという問題にひっかかります。

まとめ

弊社のカードゲームづくりにおける強みは
・エンボス加工が社内加工。
 (柄のパターンが多く、加工しているところが少ない)
・大手印刷会社さんのお仕事もされている
  信頼のおけるオフセット印刷工場。
・ブッシュ抜きが近所の協力工場ででき、
 なにより融通がきく。
・各種工場(担当)と私の間に人を介さないこと。
 話・コストがスムーズ。

さぁ以上を踏まえて
仕様・価格を再設計したいと思います!







株式会社モリカワ

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